小学1年生、簡単な宿題なのになぜ泣いてまで嫌がるのか分からない
宿題で泣く子を励ましたいけれど、方法が分からなくてイライラしてしまう。
我が子には宿題が難しすぎるのでは?と不安
小学1年生にとって、本来ならば宿題には楽しく取り組んでほしいものです。
しかし、実際には「簡単なはずの宿題で泣いてしまう」という場面に直面する親も少なくありません。
また宿題で泣く子どもへの寄り添いかたが分からず、どうやってサポートしたらいいのか悩むことも多いでしょう。
親としては励ましたい、手伝ってあげたいという気持ちがある一方で、いい方法が見つからずについイライラしてしまうことも。
子どもが泣いてしまうのを見るのは辛いですが、つい感情的になってしまう自分に自己嫌悪を感じてしまうことも少なくありません。
宿題で泣いてしまう子どもに親ができることは
その様子をよく観察し原因となる理由を予想すること、
そして適切なタイミングで声をかけて一緒に解決方法を探していくこと
です。
この記事を読むと、小1の子どもが宿題で泣いてしまう理由が分かります。
さらに、解決方法を探る手順と適切な声かけのヒントによって、子どもが泣かずに宿題に取り組めるようになりますよ。
お互いのストレスを少しでも軽くして、一緒に乗り越える力を育てていきましょう。
最後に親がやりがちな「注意すべき行動」もまとめました。こちらも参考にしてください!
小1が宿題で泣いてしまう理由はこれ!
小学1年生が、初めて取り組む「宿題」で泣いてしまう理由をまとめました。
- 宿題をやりたくない
- 宿題が思うようにできないことが悔しいから
- 親の声かけがしつこいから
- 声かけのタイミングが悪かったから
- 新生活でのストレス
泣いてしまう理由には、やりたくない、できない、といった子どもの気持ちに原因があるときと、声かけの内容やタイミングで泣かせてしまう、親に原因があることがわかります。
具体的にどんな気持ちが含まれているのか見てみましょう!
宿題をやりたくない
- 他にやりたいことがある(遊び、ゲーム)
- 宿題の量が多い(終わりが見えない恐怖)
- やりきっても、間違えたらやり直しさせられるのが嫌
宿題が思うようにできないことが悔しいから
- 自分の理想像がある(手を使わずに計算したい!、何回も書かなくても覚えられる!)
- やり方が分からない(授業を聞いていなかった)
- 間違えてはいけないと思う(間違えるのはかっこ悪い、間違えると怒られる)
親の声かけがしつこいから
- 何度も聞かれる、言われるとストレスを感じる
- 「宿題やったの?」
- 「どこが分からないの?」
- 「いつやるの?」
- 「やりたくなかったらやらなくていいよ。」
声かけのタイミングが悪かった
- 今まさにやろうとしていたところだった
- 眠い、疲れている状態
新生活でのストレス
- 宿題以外にもやることがたくさんある(お風呂、食事、身支度など)
- 体は持ちろん、頭の中もいっぱいいっぱい
小1が宿題で泣いてしまう時に親ができる、サポート手順を紹介!
小1が宿題で泣いてしまう時には、【観察→予想→声かけのタイミングを計る】という順番が大切です。
子どもが宿題に何を感じて、どうしたいと思っているのかを、表面の部分だけにとらわれずよく観察してみましょう
「なぜ泣いているの?どこにストレスを感じているのかな?」
ここは忍耐です!すぐに声をかけず、子どもと少し距離を置いて様子を見てみましょう。
- 体調:睡眠時間は摂れているかな?お腹すいてないかな?熱はないかな?
- 様子:集中できてる?上の空?イスには座れているかな?
- 気持ち:イライラ?悔しい?悲しい?
- 宿題の進度:そもそも取りかかれない?途中からイヤになった?
- その他:環境が合っていない(賑やか、静か)道具が合っていない(鉛筆、ノート)
少し離れて観察していると、どんな理由で泣いてしまったのか見えてきます。
やり方が分からないからイライラして感情が爆発しちゃったのかな…
音が気になって集中できないから進まなくて泣いているのかな…
眠たくてもう上の空。やる気が出なくて泣いちゃったのかな…
泣いている子に声をかけても耳には入りません。まずは落ち着くまで見守りましょう。
少し落ち着いてきたな、と感じたら優しく声をかけるのがポイントです。
ただし、眠い、空腹、お熱…体調に理由がありそうなときは、そちらの解消が最優先です!我が子は宿題で泣いていると思ったら発熱でしんどかった!ということがありました;
小1が宿題で泣いてしまう時の【声かけ】のヒント
観察して予想を立て、声がかけられそうなタイミングでかける声かけのヒントをまとめました。
参考にしてみてくださいね♪
- 予想①:気分が乗らない、悔しくて泣いてしまった
- 予想②:声かけのタイミングを失敗した
予想①:気分が乗らない、悔しくて泣いてしまった
理由を話してくれたら…と思いますが、小学1年生には難しいですよね。
予想した内容から少しずつ質問していって、答えを一緒に探してみましょう。
「宿題、やりたくない気分なんだね。」
「でもやらないと落ち着かないからもやもやしちゃうのかな?」
「間違えたくないと進まないよね。」
「外の音が気になっちゃうのかな?」
これかな?あれかな?と聞いていくうちに「そう!そうなの!」と子どもの気持ちに合う答えが見つかります。
宿題で泣いてしまう理由が分かったら、次はその解決方法を子どもと一緒に探しましょう。
ポイントは一緒に!です。
わかるよ~そうだよね~という共感をベースに、こうすべき!という大人の感情はそっと置いておきましょう。
たとえば、ただやりたくないという理由の時…
「宿題って、やりたくないよね。」
「どうしたら宿題をやりたい気持ちになるかな?」
「宿題が全部おわったら、どんな気持ちかな?」
「もうやらない、ちょっとだけ頑張ってみる、そのほかにアイデアってある?」
大人でも、一方的に考え方をおしつけられたらいい気分はしませんよね。
一緒に考えて、最後は子ども自身が「こうする!」と、解決方法を見つけられるのが一番です。
予想②:声かけのタイミングを失敗した
感情に任せて声をかけてしまうと、子どもはぐっと否定されたように感じてしまいます。
「宿題やったの?」→やろうと思っていたところで言われた
「分からないなら飛ばせば?」→順番にやっていきたい気持ちを否定された
「もうやらなくていいよ!」→やりたい気持ちはあるのに…
早く宿題を終わらせてほしい親の気持ちと反して、子どもはなかなかやりださないもの。
宿題以外にも寝る前までにやることは山ほどあるのでイライラする気持ちもわかりますが、言ってしまったことは取り消せないので注意が必要です。
そんな時はポジティブに!子どもの様子を伝えてあげるのが効果的です。
否定語 | 肯定語 |
---|---|
「まだ半分もできてないよ!」 | 「もう、1問解けたんだね、いい調子だね。」 |
「こんなに間違えてるよ!」 | 「これと、これは合ってたね。よくできたね。」 |
「集中して!」 | 「ちょっと頑張りすぎて疲れたようにみえるけど、まだできそう?」 |
否定語の声かけは子どもの耳にはとどきません。
素直に聞き入れやすい肯定語で声をかけましょう。
小1が宿題で泣いてしまう時、やってはいけないこと、かけてはいけない言葉
その他にも注意するべき親の行動を下の表にまとめました。
- 強くしかる
- 無理やりやらせる、やめさせる
- ひとりでやらせる
- 答えを教えてしまう
感情にまかせて言ってしまいがち、やってしまいがちな行動です。
強くしかる
例:「今やらないとあとで困るよ!頑張りなさい!」
どれだけ強い言葉をかけても泣いている子どもの背中は押せません。
ましてや小学一年生にとって「あとで困る」イメージはあまり浮かばないでしょう。
子どもの中にある答えも、ストレスを強く感じると殻に閉じこもってしまい見つけにくくなってしまいます。
無理やりやらせる、やめさせる
例:「早くやりなさい!」、「もうやらなくていいよ!」
親の感情で子どもの行動を決めてはいけません。
宿題を前にして泣いてしまうのは、やりたいけどやれない、やる気がでない、という気持ちから。
無理にやっても、やめさせても、子どもが自発的にやらない宿題には意味がありません。
ひとりでやらせる
例:「泣くならひとりでやって!」
感情のおさめ方も分からない、宿題でわからない所も聞けない、子どもにとってつらい時間が続きます。
小学一年生とはいえ、少し前までは遊びが勉強だった子ども…自主性に任せるのはまだ早すぎます。
答えを教えてしまう
例:「ここがわからないんだね。答えは〇だよ。」
答えを教えたら宿題は早く終わるでしょう。
しかし、子どもが自分で考えて答えを見つけるのが学習です。
分からなければ誰かが答えを教えてくれる、という状況は、将来自ら考えず誰かが教えてくれるまで動けない受動的な大人になってしまいます。
まとめ|宿題で泣く小1にはちゃんと理由がある。子どもをよく観察し、気もちに共感しながらサポートの方法を見つけよう!
小1が宿題で泣いてしまうのは、新しい環境でなれないことにチャレンジしているため当然です。
親としてできることは、感情的にならず、子どもをよく観察して気持ちに共感し、適切な声かけをすることです。
これから先、宿題への向き合い方はずっとついてくる課題です。
宿題が苦手なものにならないように、今からできるサポートをしていきましょう。
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