学童保育、目的によって選べるってホント?
子どもたちにとって、学童保育って楽しい場所なの?
子どもが学童保育に行きたくないっていったら、仕事は辞めなくちゃいけないのかな?
小1の壁、子どもの放課後の過ごし方で学童保育を検討しているご家庭も多いですよね。
共働きの家庭やひとり親世帯には、放課後に家庭以外で子どもが安全・安心に過ごせる場所があることはとても心強いことです。
実際、パートで働いていた私も4月から子どもを学童保育に通わせました。
親としてはとても助かりましたが、子どもからは「先生が怖い…」「本を読みたいのに、運動の時間がイヤ」と不満がもれることも。
「本当は行きたくない…」そう言えない子どもがいるかもしれません。
まずは保護者が「学童保育はどのような場所なのか」を正しく理解すること、そして「子どもと一緒に」通うか通わないか話し合って決めることが必要です。
この記事を読むと、学童保育のこと、そして利用を検討する時に気をつけるポイントががわかります。
- 学童保育とは?種類は2つに分けられる!
- 学童保育の利用を考えた時、親がチェックすべきポイントとは?
- 学童保育で、小学1年生が不安を感じるポイントは?
- 学童保育を頼らず仕事を続ける方法
最後まで読んで、子どもにとっての良い選択肢を見つけましょう。
学童保育とは?種類は2つに分けられる!
学童保育とは
学童保育とは「放課後児童健全育成事業」の通称です。
放課後や長期休み期間、働く保護者が家に居ない昼間、小学生の子どもが安全で安心して過ごす環境を用意し保育するサービスです。
児童福祉法第6条の3第2項の規定に基づき、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後等に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るものです。
【比べてみよう!】学童保育の種類は2つに分けられる
学童保育には、公営と民営の2種類があります。
【公営】学童保育の特徴
名称 | 放課後児童クラブ |
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管轄 | 厚生労働省 |
対象 | 共働き、ひとり親家庭の小学生(1~6年) ※待機児童が多いところは年齢制限がある場合も |
目的 | 放課後に安心して過ごせる生活や遊びの場の提供 |
場所 | 児童館や学校 |
過ごし方 | 宿題や遊びなど |
預かり時間 | 18時までのところが多い |
月額料金の目安 | 約4,000円~10,000円 |
特徴 | ・学童内の活動は子どもたちの自主性にまかせることが多い ・学校から近い ・放課後子ども教室と連携して実施されることもある |
放課後子ども教室とは、主に学校のあまっている教室をつかって開かれる短期プログラム(学習支援・体験活動・交流活動など)のこと。指導員は、地域のボランティアや学生が主です。
【民営】学童保育の特徴
名称 | 事業者による |
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管轄・運営 | NPO法人や民間企業などの事業者 |
対象 | 施設によって異なる、保護者の就労証明書は不要 |
目的 | 放課後に安心して過ごせる生活や遊び、学びの場の提供 |
場所 | 事業者施設 |
過ごし方 | 宿題や遊びの他、英会話、プログラミング、運動などに特化した学童もある |
預かり時間 | 18時以降、延長保育が可能 |
月額料金の目安 | 約20,000円~100,000円 |
特徴 | ・手厚いサービス(送迎、延長保育、夕飯など) ・多彩な教育カリキュラムを実施 |
運営によって特徴の異なる学童保育ですが、それぞれの良さがありますね。
以前は「料金が安い」「学校から近い」「友だちがいる」という理由から公営の学童保育が主流でした。
しかし近年は働く親に寄り添った手厚いサービスや、子どもの新しい学びになるカリキュラムをもつ民営の学童保育への関心が高まっています。
学童保育の利用を考えた時、チェックすべきポイントとは?
働く親にとって、子どもが放課後も安全に過ごせる場所があるのはとても安心です。
また、長期休み中も預かりは可能なので、働き方を変えることなく生活することができます。
このように共働きやひとり親家庭にメリットの多い学童保育ですが、一方でチェックしておくべきポイントがあります。
働く親が学童保育の利用を考えた時、チェックすべきポイント
保護者会・父母会の存在と活動の強度 | 役になる可能性、仕事に影響のない範囲で協力できる? |
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預かり時間と延長可能範囲、延長料金 | お迎え時間に間に合うか、もしもの場合の対応は? |
学童保育の雰囲気、指導員のタイプ | 子どもが安心して、安全に過ごせるかな? |
利用料金 | 家計の負担にはならないかな? |
通い始めてから、「違った!」「子どもに合っていない気がする…」となると大変です。
大体の学童保育は年長年度の10月頃から説明会や入所手続きが始まるため、4月をすぎると定員オーバーで入所できないという可能性が高くなります。
そうなると、放課後の子どもは自分が仕事を調整して保育することになってしまいます。
利用を検討している施設は、内容はもちろんのこと、児童保育の子どもたちの雰囲気や指導員との相性までしっかり確認しておきましょう!
学童保育で、小学1年生が不安を感じるポイントは?
初めて通う学童保育で、小学1年生が不安を感じるポイントはコチラです。
- 大人数、かつ異なる学年が入り混じる環境
- 仲良しの友だちがいるとは限らない場所
- 指導員や先生との関係性
- 何をしていいかわからない状況
親目線で「ここ!」と決めた場所も、子どもにとってはどうでしょうか?
だれでも新しい場所は不安になるものですが、小学1年生の子どもには小学校に加えて児童保育での新生活。
子どもは不安が募ると「学童保育は楽しくない」と感じ、そのまま行き渋りになる可能性があります。
子どもが感じる不安を詳しくみてみましょう。
大人数、かつ異なる学年が入り混じる環境
学童保育では、小学校のひとクラスよりも多い人数、そして異学年との関わりを求められます。
年上の子どもたちと同じ空間で過ごすことは、小学1年生にとってプレッシャーになることがあります。
上級生とどう接していいかわからない、圧倒される感覚が不安を引き起こします。
仲良しの友だちがいるとは限らない場所
学童保育を利用しない家庭もあるので、保育園から仲の良い友だちが一緒とは限りません。
友だちができるか心配になったり、知り合いがいないという孤立感を感じることがあります。
指導員や先生との関係性
学校の先生とは違う、指導員との関係を築くことが子どもにとっては未知の体験です。
指導員がどんな人か、優しくしてくれるかどうかといったことも不安を感じるポイントになります。
何をしていいかわからない
公営の学童保育は基本が見守りのため、子どもの自主性に任せるところがあります。
小1の子どもにとって、どこで遊んていいかわからない、何をするのかわからない、は強い不安につながります。
学童保育に頼らず、仕事を続ける方法
子どもの不安が募ったり、他の子とトラブルになって学童保育に行きたくない、となってしまったら…無理矢理背中を押して行かせるわけにはいきませんよね。
学童保育に行かなくても子どもが安全に放課後を過ごし、保護者は仕事を続ける方法はあります!
- ファミリー・サポート・センター事業を活用する
- 習い事をする
- 夏はサマーキャンプをさせてみる
次からくわしく説明します!
ファミリー・サポート・センター事業を活用する
ファミリー・サポート・センター事業(正式名称:子育て援助活動支援事業)とは、行政が行なっている会員制の子育て支援の取り組みです。
預かる側の会員は子どもを安全に預かるための講習を受けており、また活動の前に顔合わせをすることになっているので安心して利用できます。
【主な利用例】
・学童保育までの送迎
・学校の放課後の子どもの預かり(会員の自宅、児童館等子どもの安全が確保できる場所)
【利用する時の注意点】
・利用には時間や内容に応じて費用がかかります。
・事前に会員登録が必要です。
※詳細はお住まいの各市区町村のセンターにお問い合わせ下さい。
料金はかかりますが、子どもに合わせた援助をお願いできるのでとても心強いですね!
習い事をする
学童よりも遅い時間まで開いている学習塾に通わせたり、スイミングスクールなどの送迎付の習い事を選ぶのもひとつです。
1年生の子どもが習い事の教室まで安全にいけるのか不安な場合は、ファミリー・サポートを活用して会員の方に送ってもらうと安心ですね。
お迎え時間なら、仕事で帰りが遅くなりがちな保護者でも間に合う可能性があります。
公営の学童保育が合わなくて辞めるのであれば、英会話や運動に特化した民営学童を習い事代わりに利用するのも◎
夏はサマーキャンプをさせてみる
お弁当問題で頭を悩ませる夏休み、思い切って子どもだけでサマーキャンプに参加するのもオススメです。
子どもにとって親元を離れて自然の中で数日間過ごす体験は、かけがえのない宝物になります。
企業や旅行会社が実施するサマーキャンプの他、民営学童が開催するものもあります。子どもの興味をひくプログラムを一緒に探すのもいいですね。
留守番という選択肢もありますが、少し前まで園児だった子どもを「鍵っ子」にするのは、子ども自身が不安になりますし、安全面からも個人的にはあまりオススメできません。
まとめ|学童保育に頼らずとも仕事は続けられる!子どもの意思も確認しよう
学童保育は放課後の子どもを安全に預かってくれる、働く保護者にとって頼れる施設です。
しかし、始めて利用する小1の子どもは学童保育の仕組みや環境に慣れず、不安が募って行き渋りになる事もあります。
そんな時は子どもの気持ちに寄り添い、学童保育に頼らない選択も一緒に考えてみましょう。
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