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知らないと怖い!小1プロブレム。原因と家庭でできる対策とは?

知らないと怖い!小1プロブレム。原因と家庭でできる対策とは?
「小1プロブレム」に不安になる保護者のココロ…

「保育園から小学校、子どもの生活はどう変わるんだろう。」

「そもそも小1プロブレムって何?よくわからないけど怖そう…」

「イスに座るとか、入学前に家庭で学校生活の練習したほうがいいのかな?」

「なにかあると「もうすぐ1年生なんだから!と頑張らせてるけど、大丈夫かな?」

たしかに、今保育園や幼稚園でのびのび遊んでいる我が子が、小学校に入学した途端イスに座って授業を受けている姿は想像できませんよね。

急にはじまる集団生活で不安になってほしくないから、入学前からしっかり学校の練習をさせたい気持ちもわかります。

しかし!小1プロブレムの原因には保育園、幼稚園から小学校あがるときに感じるギャップ家庭でのストレスがあると言われているので、注意が必要です。

よかれと思って言ってしまう「もう(もうすぐ)1年生なのだから」の声かけや、一生懸命な学校練習はしていませんか?

やりすぎた声かけや学校練習は、子どもにとってはストレスになることもあります。

小学校に苦手意識をもってしまうと、行きしぶりや登校拒否につながる可能性もあるので、子どもの行動を注意深く観察しましょう。

この記事を最後まで読むと、小1プロブレムとその対策として子どもがストレスを感じず家庭で楽しみながら取り組める方法が分かります!

まずは小1プロブレムの正体から知っていきましょう。

目次

小1プロブレムとは?

小1プロブレムとは、子どもが小学校へ入学した時に感じる不安やストレスによって引き起こされる問題行動で、集団形成が成り立たなくなる状態のことをいいます。

問題行動は子どもの不安が解消されるまで、つまり生活に慣れるまでの数ヶ月間つづきます。

文部科学省でもこの問題について、「幼保小の架け橋プログラム」して、幼稚園・保育園から小学校への連携強化をはかる活動をしています。

「幼保小の架け橋プログラム」は、子供に関わる大人が立場を越えて連携し、架け橋期(義務教育開始前後の5歳児から小学校1年生の2年間)にふさわしい主体的・対話的で深い学びの実現を図り、一人一人の多様性に配慮した上で全ての子供に学びや生活の基盤を育むことを目指すものです。
 文部科学省では、令和4年度から3か年程度を念頭に、全国的な架け橋期の教育の充実とともに、モデル地域における実践を並行して集中的に推進していくこととしています。

抜粋:文部科学省/幼保小の架け橋プログラム

小1プロブレムが引き起こす問題行動とは?

  • 集団行動がうまくできない
  • しずかにじっとしていられない
  • 長時間すわっていられない
  • 授業中出歩いてしまう
  • 先生の話をさえぎってしまう
  • 学校に馴染めない

小1プロブレム、主な原因はストレス!

小1プロブレムを引き起こす主なストレスには、次の2つがあります。

  • 幼稚園・保育園と小学校で求められるものの「ギャップ」によるもの
  • 家庭でのしつけによるもの

子どもがストレスを感じる「ギャップ」とは、幼稚園・保育園と小学校で求められるものの違いです。

お昼寝がない、長時間イスに座っていなくてはならない、授業中はしずかにしなくてはならない…という具合に、小学校に入学して、初めて知るギャップがほとんどです。

子どもは生活環境の変化にすぐ対応することができないため、入学してから慣れるまでに時間がかかり、その結果ストレスによって問題行動を起こしてしまうのです。

「1年生になるのだから○○できなきゃ!」と家庭で行なうしつけも、やりすぎはNG!子どもの身になるどころかストレスにしかなりません。

我が子もにもよく「1年生なんだから、勉強頑張らなきゃね!」と、言ってしまっていました。反省…

小1プロブレムを引き起こす「ギャップ」の種類

激変!遊び中心→学習中心に

保育園・幼稚園小学校
◎遊び中心
経験を大切にする
興味関心を育てる
個人、友だち、小さい集団での活動
◎学習中心
教科を学ぶ
目標を達成する
学年・学級、集団活動
保育園・幼稚園と小学校の生活の違い

大人でも急な生活の変化はストレスを感じ、不安になりますよね。子どもにとっても同じです。

生活リズムの変化

保育園ではお昼寝の時間がありましたが、小学校はもちろんありません。時間割があり、チャイムを合図に行動しなくてはいけません。

いつもスケジュールと時間を意識しながらの行動は、慣れるまで大きなストレスになります。

新しいお友達との関わり

小学校は保育園や幼稚園とくらべて、より様々な家庭環境の子どもが集まる場所です。また子ども自身の心も成長するため、さらに複雑な人間関係になってきます。

関わるお友達の人数もタイプも増えるので、自分と違う子にどう接したらいいか戸惑う子どももいます。

じりつ(自立、自律)が求められる

学級や学年という大きな集団の中で、自分のことは自分でやる・考えて行動する(自立)、どんな場所や場面でもルールを守って生活する(自律)、ことが求められます。

少し前まで小さな集団で過ごしていた子どもにとっては、急に大きな世界に放り出されたようで不安に感じますよね。

小1プロブレムが子どもに引き起こす問題

学力が下がる

イスに座っていられず集中できないので、授業についていけなくなる。授業がわからないから、教室から出ていってしまう……という負のループにはまってしまう可能性があります。

学習に関心がなくなるため、自宅で宿題をやることも大きなストレスにしかなりません。

自己肯定感が下がる

  • 自分はクラスの子と同じことが出来ない。
  • テストで問題が解けない
  • お友達ができない

周りと比べて「できないこと」に不安を感じ、自己肯定感が下がってしまうかもしれません。

子どもの様子やちょっとした変化を見逃さないようしましょう!

小1プロブレム対策、家庭でできる「習慣づけ」と「聴く・伝える」こと

【入学前~】習慣づけ

子どもにとってストレスになるやり方はやめて、楽しく取り組みましょう!

楽しくできる習慣づけはこちらです!

イスに座る→お気に入りのイスで

お気に入りのイスで、食事や遊びの時間、積極的にそのイスにすわって行うようにしましょう。

DIYが趣味なら、一緒に作るのもステキですね。

学習習慣→興味のあるもので

学習といっても、めいろやパズルで十分ですよ。

子どもの興味のあるもので、学ぶ楽しさを伝えてあげましょう。

話を聞く→本を読む、読み聞かせる

読み聞かせは集中して話を聞く練習になります。

読むなら、1年生になるのが待ち遠しくなる物語の本もいいですね。

時間を気にする→感覚でOK

時計がしっかりよめなくても大丈夫。感覚的にわかるようにすることがポイントです。

たとえば

  • 短い針が8、長い針が12になったら何するんだっけ?
  • あとどのくらいで長い針は12になるかな?
  • 今は長い針はどの数字かな?どこまで進んだらゲームおしまいにできる?

といった、クイズのようにしても楽しいですね。自分で時計を見てつぎの行動を考えるようになりますよ。

自己肯定感アップ→自分のことは自分で

身じたくを全部子どもに任せてみましょう。

自分で考えて「できた!やれた!」の成功体験は自己肯定感を高めます

つい手をかしたくなりますが、ぐっとガマンです。

【いつでも】聴く、伝える

子どもは大人が話を「聴いてくれる」ことで安心します。

まずは子どもが発する不安や悩みを十分「聴く」。それから優しく「伝え」ましょう。

使いやすい、子どもに寄り添う言葉を集めました!

「分かる、分かるよ~!」

同じ気持ちだという共感は、安心感を与えます。

必要であれば、昔話として自身の体験談を面白おかしく話すのもいいですね。

「いつも味方だよ、となりにいるよ、安心してね。」

強力な味方の存在はパワーになります。

子どもの口からポロっと不安な気持ちがこぼれた時は、ぜひ伝えてあげてください。

「一緒にやってみよう!」

みんなと同じようにできないと不安になりますよね。そんな時は迷わず力を貸してあげましょう。

「できた!」は子どもの大きな自信になります。

「自分と相手は違うこと、気づいたんだね。」

友達とのかかわり方で基本になる考え方です。

違うからこそ、相手の気持ちを想像して行動することが大切ということを伝えましょう。

「みんなが安全に過ごすために、ルールがあるんだよ。」

学校に限らずですが、世の中には守るべきルールがたくさんあります。

どうしてルールを守らないといけないの?と聞かれた時は、これを伝えるチャンスですね。

まとめ|小1プロブレムは怖くない。家庭でできる対策をして乗り越えよう!

小1プロブレムはすべての新1年生に起こる可能性があります。

しかし、原因と対策を知れば怖いものではありません。

子どもをよく観察し、問題行動は子どもからのSOSととらえて、寄り添うことが必要です。

家庭でできる対策を行なうことで子どものストレスを減らし、新生活を共に楽しみましょう。

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